なにごとにつけても平常心のままで果たす奥さん

「近々ごちそうです。水、光熱費の引き下げで仕方なく、ここで」
気丈に行ないながら作り笑いを見せつける女房は、こういうタイミングにしては不適切なカリキュラムを作っているらしかった。
「私も何か手伝おうか」
大きい店内を見渡しながら、真に見るのと始めるのとでは全然違うが、自分の現場と比べて職業境遇が随分良さそうだと思ってしまった。
いつだって隣席の芝生というのは青く映るもので、身勝手な印象というのは良くないのだろうが、真実逃避を上手く働くには由無したびを考えずにはいられない。
「徐々にできるから安全」
だからあなたは単にくつろいでいてくれとでも言わんばかりに昔の女房は自分ひとりで、至急、期間外の来客の結果順繰りにひとつひとつの進め方を進行している。
「どっちが良い?」
N・Aは両手にオレンジ飲料と野菜飲料を持っている。
「同じように言えるけど」
と言いつつ、私はオレンジの図柄を示す。
「我々、バツイチでさ。おそろしい忙しくなっちゃって」
鮮やかなオレンジ色彩をグラスに注ぎながら、N・Aはこんな突拍子も無いことを平静を装った通りかったるみたいに言い放った。